巡礼者たちが踏みしめた・・・サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼道2
巡礼道にはいくつかのルートがあるが、世界遺産に登録されているのはフランスからの道である。
フランスを南下してピレネー山脈に至る主要なルートは4つあり、それがふたつになって山脈を越え、プエンテ・ラ・レイナでひとつに合流して聖地へと向かう。
巡礼道はイベリア半島内だけでも約800kmあり、歩けば1か月はかかる長い道のりである。
巡礼者は聖ヤコブを象徴するホタテ貝を身につけ、飲み物を入れるヒョウタンを下げた杖を手にして聖地を目ざした。
巡礼者の数が増えるにつれ、道沿いには宿場ができ、巡礼者に食事やベッドを無料で提供するようになり、病人を看護する救護院が整備されていった。
また巡礼者のなかには建築師や石工の職人もおり、ロマネスク様式の修道院や聖堂が街道沿いに次々と建てられていった。
サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼道は、ロマネスク様式の伝播の道ともなったのである。